医療従事者の看護師
看護師とは、医療従事者の呼称のうちの1つで、看護専門学校や看護大学など所定の看護師養成課程における科目を修了後、国家試験を受験し合格した看護師国家資格を有するもので、看護師免許を持っている者のことを指しています。
日本では、以前は女性は看護婦、男性は看護士と別々の呼称でしたが、2002年3月の法改正によって、看護師に統一されました。
看護師の主な仕事としては、医師等が患者を診察する際の補助ということがまず挙げられます。
看護師の仕事の1つとして、医師の指示のもと、医師の診療上の補助を行なうことは、法律上認められています。
具体的にいうと、採血や薬剤の投与、心電図や脳波測定、超音波検査、肺機能検査などです。
その他にも、医師の診察の補助という側面でいうと、問診や各種検査とその説明、点滴、注射、検温や測脈、血圧測定などがあります。
しかし実際の業務として最も多いものは、病気や障害を持つ人々の日常生活における援助で、具体的には、食事や排せつの介助から始まって、患者の移送や座位訓練、体位交換、新生児のケア、清拭、入浴、沐浴や手浴、足浴、またそれらの介助、リフトバスの介助、配膳や下膳、ベッドメーキング、自宅療養のための教育や指導などがあります。
看護師の仕事というと、この日常生活の援助で毎日が過ぎていくというほど、これらの業務の占める割合が高くなっています。
また患者さんの毎日を援助するということで、非常に体力も使いますし、勤務中は常に緊張感が必要とされて、気の抜けない仕事内容となっています。
さらに看護師の業務として訪問介護を行なっている病院や看護師もあり、さらに看護師に流行り甲斐と負担がかかっているという現状となっています。
看護師が働く医療の現場というのは、日々高度な知識や技術が生まれており、高度化や専門化が常に進んでいっている現場です。
看護師も日々勉強が欠かせない
看護師もその最新の医療現場についていくためには、日々勉強が欠かせないものとなっています。
そのためいったん看護師となった後でも、忙しい日常を縫って知識や技術を身につけることも忘れていくわけにはいきません。
近年ではチーム医療ということが声高に言われるようになり、看護師はそのチームの中で患者さんに最も近く、実際の医療提供者となる場面も多くなるという、非常に責任の重い立場にいます。
ですから、患者さんはもちろん、チームのメンバーでもある医師をはじめとした様々な専門職のスタッフの方々とのコミュニケーションを円滑に取って、より高度でより充実した医療の提供が行なえるよう、心がけていかなければなりません。
さらに今後、訪問医療が増えると予想される時代に突入していく中では、看護師の役割はさらに重いものとなっていきます。
例えば、訪問看護においては、看護師は医師の指示なしに患者に薬の処方をしたり聴診器による診察などの医療行為が認められるようになったりしています。
ですから、医療現場における看護師の責任と負担は、将来的には大きくなるとみられていますし、その分看護師に期待する声も高くなっていき、やりがいも増してくるとみられています。
そうした中でもとめられてくるのは、看護師がより働きやすいように環境を整えるということです。
現状では看護師は非常に忙しい職務内容にもかかわらず、給料がそれに見合うものではないということや、休みが少ないこと、夜勤があること、体調を崩しやすいような職務内容であることなどから、「9K」とも言われるほど労働環境が悪いと言われています。
それらを働きやすい環境に整え、看護師の数が増加し、ここ数十年言われている看護師不足にストップが掛けられるようになることが、今後さらに求められるようになってくると思われます。
また、将来的に高齢化がますます進むにつれて、医療現場だけでなく介護施設での看護師の要請が増えてくることが予想されています。
そのため、看護師の需要は増加の一途をたどっていくと考えられます。
それに対応できるだけの看護師の確保、これも重要な課題となっているというのが現状です。